企画展

企画展「吉村昭と磐城平城」

会期 2025年7月5日(土)~9月21日(日)
休館日 毎週月曜日、7月22日、8月12日、9月16日(7月21日、8月11日、9月15日は開館)

 小説家・吉村昭(1927~2006)は、戦史小説『戦艦武蔵』『大本営が震えた日』、歴史小説『桜田門外ノ変』『天狗争乱』などで知られ、戊辰戦争を題材とした『彰義隊(しょうぎたい)』に、磐城平城落城の様子も描いています。
 磐城平城は、1603(慶長8)年に築造が始められた城郭で、改修を経ながら1868(慶応4)年に戊辰戦争で落城・焼失するまで、磐城平藩の重要な儀礼・政治の場でした。
 本展では、吉村昭の生涯と代表作品から「歴史小説」の魅力を紹介します。あわせて磐城平城の発掘調査で出土した遺物等も紹介し、市内の江戸時代を代表する史跡についての理解を深める機会とします。

関連事業

講演会「吉村昭 奇跡の生涯」
日時 9月7日(日) 14時~15時30分
講師 谷口桂子氏(吉村昭三部作著者)
聴講 無料
定員 70名(先着順、要事前申込)
申込方法 いわき市立草野心平記念文学館に電話(0246-83-0005)または文学館公式サイトの申込フォームによりお申し込みください。代表者氏名、お住まいの地域、電話番号及び聴講者全員の氏名と年齢区分を伺います。
受付期間 7月5日(土)~9月5日(金) 9時~17時(休館日を除く)

ギャラリートーク
日時 7月13日(日)、8月3日(日)、9月14日(日) いずれも14時~14時30分
申込不要、要観覧券

企画展「草野心平と川内村」

会期 2026年3月14日(土)~6月7日(日)
休館日 毎週月曜日、5月7日(5月4日は開館)

 草野心平は双葉郡川内村の人々と自然に感銘を受け、毎年のように川内村を訪問していました。川内村は心平を名誉村民に推戴し、心平が川内村に蔵書3,000冊を寄贈したことがきっかけとなり、村内にその蔵書を収容した天山文庫が建設されました。
 本展では、天山文庫が設立60年を迎えるのに合わせ、心平と川内村との関わりや、川内村に関する作品を紹介します。

小さな企画展

小さな企画展「「蛇ニ喰ハレタ蛙ノ子供」「月夜」とモリアオガエル展」

会期 2025年6月13日(金)~7月27日(日)
休館日 毎週月曜日、7月22日(7月21日は開館)
観覧料 無料

 モリアオガエルにとって、梅雨のころは1年に1度の恋の季節。平伏沼のモリアオガエルを草野心平の2篇の詩とともに紹介します。

小さな企画展「心平の愛した花々 「夏の花」編」

会期 2025年7月11日(金)~9月28日(日)
休館日 毎週月曜日、7月22日、8月12日、9月16日(7月21日、8月11日、9月15日は開館)
観覧料 無料

 心平の作品に書かれた夏を彩る花々たち。その花々の名前の由来や方言・花言葉、そして悲話などをご紹介します。
展示内容
1 ツキミソウ(和名:月見草、アカバナ科)【月見草『コスモス』1935年・『現代詩手帖』1981年】
2 カンナ(和名:カンナ、カンナ科)【カンナ『帆船 第三年7月号』1924年】
3 アサガオ(和名:朝顔、ヒルガオ科)【賢治の言葉のリアリティ『わが賢治』『わが賢治』1970年】
4 ジャガイモ(和名:ジャガイモ、ナス科)【馬鈴薯と玉葱の會話『雲気』1980年】
5 オモダカ(和名:面高、オモダカ科)【青イ花『定本 蛙』1948年】
6 アカンサス(和名:葉薊、キツネノゴマ科)【アカンサス『玄玄』1981年】
7 アンスリウム(和名:大紅団扇、サトイモ科)【アンスリアム『未来』1983年】
8 オオバコ(和名:大葉子、オオバコ科)【げえるッ葉と蛙たち『玄象』1982年】
9 ホテイアオイ(和名:布袋葵、ミズアオイ科)【八月ホテイアオイ『ポスト』1967年8月号】
10 ヒマワリ(和名:向日葵、キク科)【黒い蛙『第四の蛙』1964年】
11 ヤマユリ(和名:山百合、ユリ科)【弔辞『未来』1983年】【花随筆『草野心平随想集わが生活のうた】1966年
12 スベリヒユ(和名:滑ヒユ(草冠に見)、スベリヒユ科【すべりひゆ『玄玄』1981年】
13 オオムギ(和名:大麦、イネ科)【麦秋『マンモスの牙』1966年】
14 コムギ(和名:小麦、イネ科)【麦秋『マンモスの牙』1966年】
15 ハマナス(和名:浜梨、バラ科)【ハマナスが死んだ『乾坤』1979年】
16 ネムノキ(和名:合歓木、マメ科)【合歓の花『婦人画報』1950年6月号】
17 センダン(和名:栴檀、センダン科)【小鳥になりたい『空と電柱Ⅲ』1924年】
18 アジサイ(和名:紫陽花、アジサイ科)【五匹のかえる(童詩)『侏羅紀の果ての昨今』1971年】
19 キョウチクトウ(和名:夾竹桃、キョウチクトウ科)【南欧感懐『未来』1983年】
20 ギンドロ(和名:銀泥、ヤナギ科)【銀ドロに就いて『雲気』1980年】
21 クチナシ(和名:梔子、アカネ科)【白い蛙『第四の蛙』1964年】
※( )内は和名及び科、【 】内は、作品名、掲載本及び掲載年。

関連事業

ギャラリートーク
日時 9月13日(土)・20日(土)・27日(土) 15時~16時30分 聴講無料

小さな企画展「コウノトリと帰らない白鳥展」

会期 2025年7月11日(金)~8月31日(日)
休館日 毎週月曜日、7月22日、8月12日(7月21日、8月11日は開館)
観覧料 無料

 去る6月28日、小川町三島の白鳥飛来地にコウノトリがやってきました。このコウノトリは、上空から帰らない白鳥を見つけたのか、白鳥目掛けて着陸態勢に入り、白鳥の近くに降りてきました。しばらくは羽繕いをしていましたが、やがて白鳥の方に少しずつ近づいていきますが、白鳥の方も後ろに下がり、二羽の距離は埋まりません。それを後ろでアオサギがじっと見守っていました。
 この白鳥飛来地では、毎年怪我などで帰れない白鳥がいます。小川の人達にとっては、夏井川左岸が国道399号と並行して走るこの区間は徐行とまではいかなくても車のスピードが落ちる区間になっています。みんな白鳥が餌を食べて元気でいるかどうか、気が気でないのです。このコウノトリも「なんでいるの?大丈夫?」そんなことを話していた気がするのです。コウノトリは幸せを運んでくる鳥といわれます。10月中旬にはまた仲間の白鳥がやってきます。それまでこの白鳥が元気でいることを願うばかりです。そんな2羽の会話?を心平の詩とともにご覧ください。
 また、小川にやってきたコウノトリも足環をしていますので、どこかで放鳥された1羽だと思います。コウノトリは国の法律で守られている希少な生き物ですから、見かけても温かく見守る程度の対応をお願いします。
展示内容
1 幻の鳥の一列 『凹凸』(1974)
2 コウノトリ自身 『太陽は東からあがる』(1970)
3 新年の白鳥 『四十八年ジッグザッグの―拾遺詩集―』(1973)
4 コウノトリの写真など 約70点

小さな企画展「令和元年台風19号」

会期 2025年7月30日(水)~9月28日(日)
休館日 毎週月曜日、8月12日、9月16日(8月11日、9月15日は開館)
観覧料 無料

 小川地区に甚大な被害をもたらした令和元年台風19号を、記録と写真で振り返ります。

スポット展示

「猪狩満直 ―満直が描いた絵―」

会期 2025年4月12日(土)~6月22日(日)
 いわきゆかりの詩人猪狩満直が描いた水彩画や素描、木版画など紹介します。

「草野心平 史跡を歩く」

会期 2025年7月12日(土)~9月28日(日)
 草野心平は、各地の史跡を訪問しています。企画展「吉村昭と磐城平城」にちなみ、心平と史跡との関わりを紹介します。

「吉野せい」

会期 2025年10月4日(土)~12月21日(日)

「草野天平」

会期 2025年1月2日(金)~3月22日(日)

常設展示 展示の構成

常設展示室内では、草野心平の生涯と作品を紹介しています。室内は、時間の経過とともに音や光が変化。カエルや虫たちの声、水のせせらぎと光の色の組み合わせによって心平の「すべてのものと共に生きる」作品世界を体感することができます。

草野心平の生涯とその時代

人生と時代・詩の変化
まるでタイムトンネルのようなドーム状の展示内部では、ジグザグロードとも言える心平の生涯と交友、そして作品を紹介しています。奥に進むつれ、85年間に渡る心平の歩みをたどることができます。

人間性を物語るエピソード

転居にみる人との交流
16歳で故郷を出てから40数年間、心平は日本国内だけでも合計32回の引越しをしています。中でも貧しかった20代から30代にかけては20数回の引越しをしましたが、その多くは家賃の支払いに行き詰ってのいわば「遁走」でした。ここでは、転居年譜とその転居の中で心平に寄せられた書簡を紹介しています。

居酒屋「火の車」
心平は生涯に様々な商売を手がけました。「火の車」は、1952(昭和27)年、東京都文京区田町に開いた居酒屋で、心平がカウンターで包丁を握り、奥の四畳半で寝起きをして健筆をふるったという記念碑的場所です。

石ころたち
コレクションの趣味などない心平が、ただひとつ、こだわって集め続けたもの、それが名もない石ころたちでした。地球の奥深く、幾万年と眠り続けた石の孤高と時間。小さな石を手にとって見つめるとき、心平はそこにミクロコスモスを感じるといいます。

命名の達人
心平が「命名の天才」だったことは誰もが認めます。命名とは、心平にとって最も短い詩の形態だったのかもしれません。ここでは作品に登場するカエルをはじめとした動物に命名した名前を紹介しています。心平が実生活で共に暮らした動物たちの名前もあります。

作品に見る草野心平の世界

モチーフ
心平が作品のモチーフとしていた世界を紹介しています。心平にとっての「生」、また彼の宇宙観にある「天」というモチーフを、本人の言葉とそれらを描いた作品によって紹介しています。

表す・奏でる
心平の詩的世界の中でも特に独創性にあふれた文字使い、擬音で構成された詩、そしてイメージの広がりと豊かな言語感覚を紹介しています。また、心平自身の肉声による自作詩朗読コーナーもあります。

年間催し案内




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