企画展

企画展「草野心平の書画展」

会期 2025年3月15日(土)~6月8日(日)
休館日 毎週月曜日、5月7日(5月5日は開館)

 詩人草野心平(1903~1988)は、約1,400篇の詩以外にも多彩な創作活動を展開し、書画も数多く制作しています。詩に出会う以前、福島県立磐城中学校(現在の福島県立磐城高等学校)在学中には美術部「X会」に入部し、絵画を制作していました。その後は詩人として活躍しますが、1956年にアマチュアのデッサングループ「竹林会」を結成すると、1965年には書画を出品した個展を開催し、それ以降日本各地で20回の個展を開催しています。1977年には書の作品集『草野心平之字』を刊行しました。
 本展では、詩人独特の感性で創作された書画の魅力を紹介します。

会期中の催し

ギャラリートーク
2025年5月10日(土)、6月7日(土) 14時~14時30分
学芸員による展示解説です。
※要観覧券、申込不要

企画展「吉村昭と磐城平城」

会期 2025年7月5日(土)~9月21日(日)
休館日 毎週月曜日、7月22日、8月12日、9月16日(7月21日、8月11日、9月15日は開館)

 小説家・吉村昭(1927~2006)は、戦史小説『戦艦武蔵』『大本営が震えた日』、歴史小説『桜田門外ノ変』『天狗争乱』などで知られ、戊辰戦争を題材とした『彰義隊(しょうぎたい)』に、磐城平城落城の様子も描いています。
 磐城平城は、1603(慶長8)年に築造が始められた城郭で、改修を経ながら1868(慶応4)年に戊辰戦争で落城・焼失するまで、磐城平藩の重要な儀礼・政治の場でした。
 本展では、吉村昭の生涯と代表作品から「歴史小説」の魅力を紹介します。あわせて磐城平城の発掘調査で出土した遺物等も紹介し、市内の江戸時代を代表する史跡についての理解を深める機会とします。

企画展「草野心平と川内村」

会期 2026年3月14日(土)~6月7日(日)
休館日 毎週月曜日、5月7日(5月4日は開館)

 草野心平は双葉郡川内村の人々と自然に感銘を受け、毎年のように川内村を訪問していました。川内村は心平を名誉村民に推戴し、心平が川内村に蔵書3,000冊を寄贈したことがきっかけとなり、村内にその蔵書を収容した天山文庫が建設されました。
 本展では、天山文庫が設立60年を迎えるのに合わせ、心平と川内村との関わりや、川内村に関する作品を紹介します。

スポット展示

「猪狩満直 ―満直が描いた絵―」

会期 2025年4月12日(土)~6月22日(日)
 いわきゆかりの詩人猪狩満直が描いた水彩画や素描、木版画など紹介します。

「草野心平 史跡を歩く」

会期 2025年7月12日(土)~9月21日(日)

「吉野せい」

会期 2025年10月4日(土)~12月21日(日)

「草野天平」

会期 2025年1月2日(金)~3月22日(日)

常設展示 展示の構成

常設展示室内では、草野心平の生涯と作品を紹介しています。室内は、時間の経過とともに音や光が変化。カエルや虫たちの声、水のせせらぎと光の色の組み合わせによって心平の「すべてのものと共に生きる」作品世界を体感することができます。

草野心平の生涯とその時代

人生と時代・詩の変化
まるでタイムトンネルのようなドーム状の展示内部では、ジグザグロードとも言える心平の生涯と交友、そして作品を紹介しています。奥に進むつれ、85年間に渡る心平の歩みをたどることができます。

人間性を物語るエピソード

転居にみる人との交流
16歳で故郷を出てから40数年間、心平は日本国内だけでも合計32回の引越しをしています。中でも貧しかった20代から30代にかけては20数回の引越しをしましたが、その多くは家賃の支払いに行き詰ってのいわば「遁走」でした。ここでは、転居年譜とその転居の中で心平に寄せられた書簡を紹介しています。

居酒屋「火の車」
心平は生涯に様々な商売を手がけました。「火の車」は、1952(昭和27)年、東京都文京区田町に開いた居酒屋で、心平がカウンターで包丁を握り、奥の四畳半で寝起きをして健筆をふるったという記念碑的場所です。

石ころたち
コレクションの趣味などない心平が、ただひとつ、こだわって集め続けたもの、それが名もない石ころたちでした。地球の奥深く、幾万年と眠り続けた石の孤高と時間。小さな石を手にとって見つめるとき、心平はそこにミクロコスモスを感じるといいます。

命名の達人
心平が「命名の天才」だったことは誰もが認めます。命名とは、心平にとって最も短い詩の形態だったのかもしれません。ここでは作品に登場するカエルをはじめとした動物に命名した名前を紹介しています。心平が実生活で共に暮らした動物たちの名前もあります。

作品に見る草野心平の世界

モチーフ
心平が作品のモチーフとしていた世界を紹介しています。心平にとっての「生」、また彼の宇宙観にある「天」というモチーフを、本人の言葉とそれらを描いた作品によって紹介しています。

表す・奏でる
心平の詩的世界の中でも特に独創性にあふれた文字使い、擬音で構成された詩、そしてイメージの広がりと豊かな言語感覚を紹介しています。また、心平自身の肉声による自作詩朗読コーナーもあります。

年間催し案内




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